第615回定期演奏会
名古屋フィル指揮者及び神奈川フィル常任指揮者として次代を担う若きマエストロ川瀬賢太郎が、ついに京響定期へ登場!オペラ作曲家ヴェルディがイタリアの文豪マンゾーニの死を悼んで作曲した、オペラに勝るほど壮大なレクイエムで、世界的に活躍する豪華な歌手による独唱と京響コーラスの重厚なハーモニーとともに、甘美かつ感動あふれるヴェルディの世界へ誘います。
♪公演チラシはこちら→
協賛:
川瀬賢太郎 (c)Yoshinori Kurosawa
小川里美 (c)Kei Uesugi 福原寿美枝 藤田卓也 妻屋秀和
指揮 川瀬 賢太郎 Conductor : Kentaro KAWASE
1984年東京生まれ。2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。指揮を広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフンなど各氏に師事。2006年10月東京国際音楽コンクール<指揮>において1位なしの2位(最高位)に入賞。以降各地のオーケストラと共演のみならず、細川俊夫作曲オペラ「班女」、「リアの物語」、モノドラマ「大鴉」やモーツァルト作曲「フィガロの結婚」「後宮からの逃走」「魔笛」を指揮、オーケストラ公演のみならずオペラともに注目を集める若き俊英。海外においてもイル・ド・フランス国立オーケストラ、ユナイテッド・インストゥルメンツ・オヴ・ルシリンと共演、さらなる活躍が期待される。現在、神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、名古屋フィルハーモニー交響楽団指揮者。八王子ユース弦楽アンサンブル音楽監督。三重県いなべ市親善大使。2015年「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞受賞、第64回神奈川文化賞未来賞を受賞。2016年第14回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第26回「出光音楽賞」、横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。
ソプラノ 小川 里美 Soprano : Satomi OGAWA
東京音楽大学音楽学部音楽学科卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。在学中に留学生特別奨学金を得てオーストリア・ザルツブルグに留学、モーツァルテウム国際サマーアカデミーにおいてディプロマ修了。新国立劇場オペラ研修所6期生修了。2006年文化庁在研奨学金を得てミラノに留学。2009年トゥーランドット国際コンクール優勝。同年ヴェローナ・テアトロフィラモニコにて「トゥーランドット」タイトルロールで伊デビュー。ジェノヴァ歌劇場、トッレデルラーゴ・プッチーニ歌劇場にリュー役で出演。国内ではNHKニューイヤーオペラコンサート、三枝成彰氏の新作オペラ「KAMIKAZE」、日生劇場「フィデリオ」、東京芸術劇場「イリス」「こうもり」「メリー・ウィドウ」「蝶々夫人」、東京・春・音楽祭「ラインの黄金」「ワルキューレ」「神々の黄昏」、藤原歌劇団「ラ・ボエーム」「仮面舞踏会」「ノルマ」、びわ湖ホール「ラインの黄金」などに出演。また三枝成彰作曲による新作オペラ「狂おしき真夏の一日」に出演予定。藤原歌劇団団員。
メゾソプラノ 福原 寿美枝 Mezzosoprano : Sumie FUKUHARA
京都市立芸術大学卒業、同大学院修了。音楽学部賞受賞。友愛ドイツリートコンクール第2位受賞。日本音楽コンクール入選。新国立劇場『ナクソス島のアリアドネ』をはじめ、数多くのオペラに出演しており、その卓越した歌唱力と観る者を魅了する舞台姿で存在感を示している。オーケストラとの共演に於いても、「レクイエム」、「メサイア」などの教会音楽の他にマーラー交響曲第2番「復活」や「リュッケルトの5つの歌曲」「アルト・ラプソディ」等の曲で歌唱し、日本各地で幅広い演奏活動を行っている。大阪フィルハーモニー交響楽団定期演奏会「ヨハネ受難曲」「マタイ受難曲」アルトソロでは心に響く名演として高い評価を得た。広い音域と豊かな声量、そして説得力のある歌唱で、最も活躍しているメゾソプラノである。平成25年度神戸市文化奨励賞・2015年度音楽クリティック・クラブ賞受賞。関西二期会会員。武庫川女子大学音楽学部教授、京都市立芸術大学、大阪芸術大学にて、後進の指導にあたっている。
テノール 藤田 卓也 Tenor : Takuya FUJITA
山口県出身。島根大学卒業、同大学大学院修了の後、渡欧。KOBE国際学生音楽コンクール1位、ドヴォルザーク国際声楽コンクール2位等を受賞。スロヴァキアの国立歌劇場において主役として舞台に立つ他、ウィーン室内歌劇場、シェーンブルン宮殿劇場でのオペラ公演やチェコ、ポーランドでの国際音楽祭に出演し成功を収めた。06年より帰国し全国各地で多数のオペラに主演。藤原歌劇団には15年「仮面舞踏会」リッカルド、16年「ドン・パスクワーレ」エルネストに出演し高い評価を得ている。今後も7月「ノルマ」にポッリオーネで出演予定。また16年ベルガモの聖ジョヴァンニ・ボスコ劇場「清教徒」アルトゥーロでイタリアデビューを果たす他、「メサイヤ」「第九」、モーツァルト及びヴェルディ「レクイエム」のソリストとしても活躍。関西では既に功績を積んでおり、今後の活躍が期待される新進テノール。08年山口県芸術文化振興奨励賞、13年エネルギア音楽賞受賞。くらしき作陽大学、大阪音楽大学非常勤講師。藤原歌劇団団員。
バス 妻屋 秀和 Bass : Hidekazu TSUMAYA
東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。第24回ジローオペラ賞、第3回ロシヤ歌曲賞受賞。伊・ミラノに留学後、独・ライプツィヒ歌劇場(94-01年)及びワイマールドイツ国民劇場(02-11年)の専属歌手を務めた。ブレゲンツ湖上音楽祭、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、ハノーファー州立歌劇場、マンハイム国民劇場など各地で出演。日本でも新国立劇場をはじめ、数多くの劇場で活躍。これまでにヨーロッパ、日本で主要な役を多くの著名な指揮者、演出家、歌手と共演。出演したオペラは60余作、演じた役は80役、公演数は800を超え、恵まれた体躯と深みのある柔らかな声、重厚な演技で圧倒的な存在感を醸し出している。オペラのみならずオーケストラ・コンサート、宗教曲のソリストとして、またマスタークラスなどの教育活動にも取り組んでいる。17年7月二期会『ばらの騎士』オックス男爵に出演予定。ライプツィヒ在住。二期会会員。
合唱 京響コーラス Chorus : Kyoto Symphony Chorus
1995年秋、京都コンサートホールが完成した当時の京響常任指揮者&音楽監督・井上道義の提唱で「京響第九合唱団」として結成。その後「京響市民合唱団」と改名し、12年からはさらに音楽的な高みをめざして、京響の自主演奏会を軸にオーケストラ合唱作品に取り組む「京響コーラス」と名称を変更、創立者の井上道義を創立カペルマイスター、京響常任指揮者広上淳一をスーパーヴァイザーに迎えて新たにスタートした。現在、約150名の団員で構成されており、毎週月曜日の夜を中心に京響練習場・京都市内文化会館等で練習を行っている。