特別演奏会「第九コンサート」

京響との第九に久々に登場の高関健。2013年のブリテン「ピーター・グライムズ」の成功で第22回三菱ＵＦＪ信託音楽賞を受賞するなど、オペラにも意欲的な高関。今回の第九はそのピーター・グライムズの主役の面々を迎えての公演です。合唱はもちろん我らが京響コーラス。1年の締め括りは京響の第九で！

 

協賛：

 

 高関 健（指揮）(c)Masahide Sato

 

      

 平野雅世（ソプラノ）              　　　西原綾子（メゾソプラノ）      　　 　小餅谷哲男（テノール）        　 　桝 貴志（バリトン）

 

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指揮　高関 健 (常任首席客演指揮者)  Conductor : Ken TAKASEKI (Principal Guest Conductor)

　京都市交響楽団常任首席客演指揮者、東京シティ･フィル常任指揮者。桐朋学園在学中の1977年カラヤン指揮者コンクールジャパンで優勝。ベルリンでカラヤン氏のアシスタントを務め、タングルウッド音楽祭でもバーンスタイン、小澤征爾らに指導を受けた。日本のオーケストラはもとより、ウィーン響、オスロ･フィル、ベルリン･ドイツ響、クラングフォーラム･ウィーン、ケルン放送響などに客演。2013年2月にはサンクトペテルブルグ･フィル定期演奏会を指揮、ロシアの名門オーケストラから豊潤な響きを引き出し、聴衆や楽員から大絶賛を受けた。広島響音楽監督･常任指揮者、新日本フィル正指揮者、大阪センチュリー響常任指揮者、群馬響音楽監督、札幌響正指揮者などを歴任。オペラでは新国立劇場公演｢夕鶴｣、大阪カレッジオペラ｢ピーター･グライムズ｣などで好評を博し、ブーレーズ京都賞受賞記念ワークショップではブーレーズ氏から、シチェドリン作品日本初演でアルゲリッチ氏・マイスキー氏からその演奏を絶賛されるなど、ソリストからも絶大な信頼を得ている。第4回渡邉曉雄音楽基金音楽賞(1996年)、第10回齋藤秀雄メモリアル基金賞(2011年)を受賞。東京芸術大学音楽学部指揮科教授。twitter.com/KenTakaseki

 

ソプラノ　平野 雅世　Soprano : Masayo HIRANO

　大阪音楽大学卒業。文化庁新進芸術家海外研修でNYに留学。関西二期会「ラ・ボエーム」ミミでオペラデビュー後、「アイーダ」「椿姫」「蝶々夫人」「トゥ―ランドット」「トスカ」「マノン・レスコー」の各タイトルロール、「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」等多数主演。慶長遣欧使節記念オペラ「遠い帆（三善晃）」に女性唯一キャスト影役で新国立劇場に出演。関西二期会50周年記念「ドン・カルロ」エリザベッタ役、「夕鶴」つう役はメディアでも高い評価を得た。主演したみつなかオペラ「アイーダ」がクリティック・クラブ奨励賞、ザ・カレッジ・オペラハウス「ピーター・グライムズ」が三菱UFJ信託音楽賞、三河市民オペラ「トゥ―ランドット」が三菱UFJ信託奨励賞を受賞。演奏会では「第九」、西本智実in南座「蝶々夫人」（語り：黒柳徹子、衣裳：コシノヒロコ）に出演する等幅広く活躍。今春より藤原歌劇団に入団。７月「ランスへの旅」コルテーゼ夫人役で日生劇場に出演、藤原歌劇団デビューを果たす。藤原歌劇団団員。

 

メゾソプラノ　西原 綾子　Mezzosoprano : Ayako NISHIHARA

　大阪音楽大学音楽学部声楽学科卒業。同大学専攻科修了。関西歌劇団では「カルメン」タイトルロール、「カヴァレリア・ルスティカーナ」サントゥッツァ、「蝶々夫人」スズキ、「仮面舞踏会」ウルリカ、 「リゴレット」マッダレーナ、「コジ ・ファン・トゥッテ」ドラベッラ等に出演。また、ザ・カレッジ・オペラハウス「イル・カンピエッロ」オルソラ、「ピーター・グライムズ」アーンティ、びわ湖ホール青少年オペラ劇場「小さな煙突そうじ屋さん」ミス・バゴット、文化庁人材育成オペラ「ジャンニ・スキッキ」ツィータ、ヴォー チェ・ヴェルディアーナ「トロヴァトーレ」アズチェーナ等、多くの舞台に出演している。11月には「アイーダ」アムネリス役で出演予定。その他「第九」、「メサイア」「レクイエム」等のソリストも数多く務め、貴重なメゾソプラノとして活動している。ドイツ・ヴァイカースハイム国際音楽祭にてディプロマを取得。永井和子氏に師事。現在、関西歌劇団理事。大阪音楽大学付属音楽院講師。

 

テノール　小餅谷 哲男　Tenor : Tetsuo KOMOCHIYA

　大阪音楽大学首席卒業、同大学院オペラ研究室修了。ミラノ・国立ヴェルディ音楽院、またアカデミア・ヴェルディアーナでは故ベルゴンツィ氏のもとで研鑚。これまでに｢椿姫｣「トスカ」「蝶々夫人」「アイーダ」「ドン・カルロ」「カルメン」など、約80のオペラ公演に主演。遠藤周作原作、松村禎三作曲「沈黙」（05年文化庁芸術祭大賞）のロドリーゴを演じて以降「イドメネオ」、「フィデリオ」、「ピーター・グライムズ」（第22回三菱ＵＦＪ信託音楽賞）などの演技色の濃い役柄を演じ評価される。12年新国立劇場主催の「沈黙」に主演し、雄弁な歌唱で絶賛された。今年もまた「沈黙」が再演され主演した。第３回新人音楽コンクール（飯塚）第１位、第２５回イタリア声楽コンコルソ　テノール特賞、大阪府芸術劇場奨励新人賞受賞。現在、大阪音楽大学特任准教授、プール学院大学講師、関西二期会理事、関西歌曲研究会理事。

 

バリトン　桝 貴志　Baritone : Takashi MASU

　大阪音楽大学卒業。新国立劇場オペラ研修所修了。第37回イタリア声楽コンコルソ・ ミラノ大賞、第22回五島記念文化賞新人賞受賞。オペラでは『フィガロの結婚』伯爵、『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『こうもり』アイゼンシュタイン等に出演する他、東京・春・音楽祭 (小澤征爾指揮)で『エフゲニー・オネーギン』『カルメン』、佐渡裕プロデュースオペラでは『魔笛』『カルメン』に出演。東京二期会では10年『メリー・ウィドー』ダニロ、12年『パリアッチ』トニオで好評を博した。新国立劇場にも12年『セビリアの理髪師』フィオレッロ、13年鑑賞教室『夕鶴』運ず、14年『カルメン』モラレス、15年『沈黙』キチジロー等数多く出演している。15年日生劇場『ドン・ジョヴァンニ』マゼットに出演予定。コンサートでも「ミサ・ブレヴィス」、「ドイツ・レクイエム」、「レクイエム」（フォーレ）等存在感のある華やかな美声で活躍している。二期会会員。

 

合唱：京響コーラス　Chorus : Kyoto Symphony Chorus

　1995年秋、京都コンサートホールが完成した当時の京響常任指揮者＆音楽監督・井上道義の提唱で「京響第九合唱団」として結成。その後「京響市民合唱団」と改名し、12年からはさらに音楽的な高みをめざして、京響の自主演奏会を軸にオーケストラ合唱作品に取り組む「京響コーラス」と名称を変更、創立者の井上道義を創立カペルマイスター、京響常任指揮者広上淳一をスーパーヴァイザーに迎えて新たにスタートした。現在、約150名の団員で構成されており、毎週月曜日の夜を中心に京響練習場・京都市内文化会館等で練習を行っている。