第571回定期演奏会
常任指揮者・広上淳一の指揮のもと、日本を代表する実力派の歌手たちと、広上がスーパーヴァイザーを務める京響コーラスの荘厳なるハーモニーで、ドヴォルザーク中期の傑作「スターバト・マーテル」を。わが子3人を次々と亡くした作曲家の深い悲しみを、聖母マリアの悲しみに重ねて癒し、浄化する、涙なしには聴けない魂の歌に感動!
広上淳一(常任指揮者)
Photo:Greg Sailor
石橋栄実(ソプラノ) 清水華澄(メゾソプラノ)
高橋 淳(テノール) ソリスト変更! 久保和範(バスバリトン)
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指揮 広上 淳一(常任指揮者) Conductor : Junichi HIROKAMI (Chief Conductor)
東京生まれ。東京音楽大学指揮科に学ぶ。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際指揮者コンクール」に優勝し、国際的な活動を開始。91~95年ノールショピング響首席指揮者、91~00年日本フィル正指揮者、97~01年ロイヤル・リヴァプール・フィル首席客演指揮者、98~00年リンブルク響首席指揮者、06~08年米国コロンバス響音楽監督を歴任する傍ら、フランス国立管、ベルリン放送響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィルハーモニー管等に定期的に客演。07年サイトウ・キネン・フェスティバル松本に招聘され、08年小澤征爾の代役で急遽水戸室内管定期演奏会を指揮、聴衆、批評家から絶賛された。オペラの分野でも国内外で活躍し、最近では新国立劇場《椿姫》、日生劇場《フィガロの結婚》が記憶に新しい。13年1月「第32回藤堂音楽賞」受賞。東京音楽大学教授。08年4月から京都市交響楽団常任指揮者。
ソプラノ 石橋 栄実 Soprano : Emi ISHIBASHI
大阪音楽大学卒業、同大学専攻科修了。平成12年度大阪府舞台芸術奨励新人。平成17年度大阪舞台芸術奨励賞、平成17年度音楽クリティック・クラブ奨励賞、平成19年度坂井時忠音楽賞、平成21年度咲くやこの花賞受賞。1998年『ヘンゼルとグレーテル』グレーテルでオペラデビュー。その好演により、ドイツ・ケムニッツ市立歌劇場に同役で招聘され同時に独デビューを果たす。その後、新国立劇場、ザ・カレッジ・オペラハウス、兵庫県立芸術文化センター、いずみホール他において数多くのオペラに出演。ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「戴冠ミサ」、ベートーヴェン「第九」、ブラームス「ドイツレクイエム」等のソリストとしても活躍。また、NHK大阪放送局「ラジオ歌謡とその時代」テレビ出演や上海万博での演奏等幅広く活動している。2011年イタリア研修中にはウンブリア州グッビオ市より招かれてリサイタルを開催。大阪音楽大学准教授。
メゾソプラノ 清水 華澄 Mezzosoprano : Kasumi SHIMIZU
国立音楽大学声楽科首席卒業、同大学大学院首席修了。新国立劇場オペラ研修所第4期生修了。修了時に武岡賞・NTTドコモ賞受賞。04年より文化庁在外派遣研修員として1年間ボローニャへ留学。第6回カルロス・ゴメス国際コンクール(07年イタリア・トリノ、リヴァルバ)第2位受賞。07年東京二期会『仮面舞踏会』ウルリカで二期会デビュー。11年はびわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会共同制作『アイーダ』アムネリス、小澤征爾音楽塾中国ツアー北京公演と上海公演でベートーヴェン「合唱幻想曲」アルトソロ、12年はNHKニューイヤーオペラコンサート初登場、二期会創立60周年・パルマ王立歌劇場との共同制作『ナブッコ』フェネーナ、新国立劇場『オテロ』エミーリア、東京二期会『カヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツア等で出演。確かな歌唱力と実力を備え、今後次世代を担う逸材として益々の活躍が期待されている。二期会会員。
ソリスト変更!
テノール 高橋 淳 Tenor : Jun TAKAHASHI
輝きに溢れた圧倒的な存在感 国際舞台で大活躍の実力派
埼玉県出身。東京音楽大学大学院修了。「第九」「カルミナ・ブラーナ」をはじめバロックから現代に至るまでの圧倒的に幅広いレパートリーで数多の公演の成功に貢献。オペラでも二期会『カルメン』『イェヌーファ』『皇帝ティトの慈悲』『魔笛』『ナクソス島のアリアドネ』『サロメ』、新国『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『こうもり』『蝶々夫人』『さまよえるオランダ人』『タンホイザー』『軍人たち』『ラインの黄金』等出演したプロダクションは枚挙に遑がない。2012年6月、新国立劇場開場15周年『夜叉ケ池』(世界初演)で存在感を示し、同11月、日生劇場『リア』(日本初演)コーンウォール公に出演。一方コンサートでも「第九」や、オルフ「カルミナ・ブラーナ」、メンデルスゾーン「讃歌」をはじめ、バロックから現代に至るまで幅広いレパートリーで活躍を続けている。二期会会員。
バスバリトン 久保 和範 Bassbaritone : Kazunori KUBO
東京藝術大学、及び同大学院修士課程独唱科修了。文化庁オペラ研修所修了。平成7年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに留学。第3回奏楽堂日本歌曲コンクール奨励賞受賞。第1回ヴォーチェブリランテコンクール第1位優勝。高松短期大学学長賞受賞。兵庫県知事賞受賞。第6回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位入賞。藝大オペラ『ドン・ジョヴァンニ』騎士長でオペラデビュー以後、数々のオペラに出演。コンサート歌手としてもドヴォルザーク「スターバト・マーテル」、マーラー「千人の交響曲」、「第九」等のソリストとして主要オーケストラと共演。リサイタル、コンサート活動として「久保和範コンサート」「醤油風味の音楽会」「THE・音楽寄席」の3シリーズを全国各地で開催。99年ファーストアルバム「久保和範日本愛唱歌集」をリリース。NHKテレビ「N響アワー」等放送にも度々出演。尚美学園大学准教授。二期会会員。
京響コーラス Chorus : Kyoto Symphony Chorus
1995年秋、京都コンサートホール開館記念の京都市交響楽団定期演奏会「第九」での演奏を機に京響第九合唱団として結成。その後京響市民合唱団と改名して京響の自主演奏会を軸にオーケストラ合唱作品に取り組み、12年4月からは更に音楽的な活動を展開する合唱団として「京響コーラス」と名称を変更し、創立者の井上道義を創立カペルマイスター、京響常任指揮者広上淳一をスーパーヴァイザーとして迎えて新たにスタートした。現在、約150名の団員で構成されており、毎週月曜日の夜を中心に京響練習場・京都市内文化会館で練習を行っている。