特別演奏会「第九コンサート」
大好評2回公演でお贈りする、年末に欠かせない「第九コンサート」!びわ湖ホール芸術監督を務める沼尻竜典が、得意のワーグナーを前プロに、国際的に活躍するアジアの歌手たちと京響コーラスの妙なるハーモニーの協演で真の「第九」の感動をお届けします。他では絶対に味わえない楽聖ベートーヴェンの音楽の神髄を、じっくりとお楽しみください!
沼尻 竜典(指揮)
コ・ヒョナ(ソプラノ) 澤村 翔子(メゾ・ソプラノ)
チャールズ・キム(テノール) 青山 貴(バリトン)
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指揮 沼尻 竜典 Conductor : Ryusuke NUMAJIRI
東京生まれ。桐朋学園大学で指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、作曲を三善晃、ピアノを徳丸聡子、藤井一興の各氏に師事。1989年渡独後はベルリン国立芸術大学でハンス=マルティン・ラーベンシュタイン教授に師事。1990年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。これまでに東京フィル正指揮者、名古屋フィル常任指揮者、日本フィル正指揮者等を歴任。世界の主要オーケストラに客演するほか、ベルリン、ミュンヘン、ケルン、シドニー、新国立劇場などで数々のオペラ公演も指揮。現代音楽にも深い理解と造詣を持ち、数多くの日本初演を手掛けている。1991年第1回「出光音楽賞」、1999年第7回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、2001年第51回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2004年第3回齋藤秀雄メモリアル基金賞、2005年第46回毎日芸術賞、第23回中島健蔵音楽賞、2011年文化庁芸術祭優秀賞、第61回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。現在、びわ湖ホール芸術監督、日本センチュリー響首席客演指揮者、群馬交響楽団の首席指揮者兼芸術アドバイザー、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ音楽監督。
ソプラノ コ・ヒョナ Soprano : Hyuna KO
ソウル大学、ニュルンベルク=アウグスブルク音楽大学に学び、ジェームズ・テイラー教授の元でディプロマを取得。その後ケルン音楽大学に移り、ハンス・ゾーティン教授に師事。「ドン・パスクワーレ」ノリーナ、「ヘンゼルとグレーテル」、「ワルキューレ」ジークリンデ、「道化師」ネッダ、「蝶々夫人」タイトルロール、「トゥーランドット」リュー、「カルメン」ミカエラ、「ボエーム」ミミなどでドイツ各地の歌劇場に出演。バッハ「マタイ受難曲」、ハイドン「天地創造」、ベートーヴェン「第九」などオーケストラとの共演でも高い評価を得ている。
メゾ・ソプラノ 澤村 翔子 Mezzo Soprano : Shoko SAWAMURA
東京学芸大学音楽科声楽専修卒業。04年国際ベルヴェデーレ・オペラオペレッタコンクール日本代表。同年第3回長久手オペラ声楽コンクール特別賞受賞。08年イタリア・アートリで行われたアクアヴィーヴァ声楽コンクールファイナリスト。07年よりイタリア・ボローニャへ渡り研鑽を積む。これまでに『カルメン』メルセデス、『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル、『ナクソス島のアリアドネ』作曲家、『セヴィリアの理髪師』ロジーナ、『天国と地獄』ヴェニュス等、オペラ、オペレッタに出演。歌唱力・豊かな表現力は勿論、演技面においてもその評価は高い。またヴェルディ「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」などのソリストでも好評を博しており、16世紀後半~現代までの幅広いレパートリーを持っている。近年では2012年5月二期会ニューウェーブオペラ『子供と魔法』にタイトルロールで出演する他、新作初演を多く手がける「本歌取りプロジェクト」に結成当初より参加するなど活躍の場を広げている。二期会会員。
テノール チャールズ・キム Tenor : Charles KIM
1974年ソウル生まれ。ソウル大学を卒業後、アメリカ・フィラデルフィアのカーティス音楽院で学んだ。その後、静岡国際オペラコンクールなど数々のコンクールに入賞し、2003/04年シーズンよりドルトムント歌劇場の専属歌手として活躍。抒情的なテノールのレパートリーを非常に得意としている。2011年にリスト「ファウスト交響曲」のソリストとして、ユベール・スダーン指揮・台北市立交響楽団と共演し好評を博したほか、2012年7月の東京交響楽団定期演奏会においても同曲でスダーン指揮のもと、その圧倒的な声量で魅了した。
バリトン 青山 貴 Baritone : Takashi AOYAMA
東京都出身。東京芸術大学卒業、卒業時に松田トシ賞受賞。同大学大学院修士課程オペラ科修了。二期会オペラスタジオ第44期マスタークラス修了(修了時に最優秀賞・川崎静子賞を受賞)。新国立劇場オペラ研修所第4期修了。04年より文化庁在外派遣研修員として1年間ボローニャに留学。06年からはロームミュージックファンデーションの研究奨励金を得て、ボローニャ、ミラノで研鑽を積む。第6回カルロス・ゴメス国際コンクール(07年イタリア)第1位。オペラでは、06年二期会『蝶々夫人』ヤマドリ、07年東京二期会『仮面舞踏会』レナート、08年新国立劇場『黒船』第二の浪人、漁師、等で出演。09年新国立劇場『トスカ』スカルピアは特筆に価する。12年2月には東京二期会『ナブッコ』表題役に出演。コンサートでは「第九」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」等のソリストを務める。日本人離れした品格のある歌唱でこれからの活躍が非常に期待されているバリトンである。第19回(平成20年度)五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。二期会会員。
合唱 京響コーラス Chorus : Kyoto Symphony Chorus
1995年秋、京都コンサートホール開館記念の京都市交響楽団定期演奏会「第九」での演奏を機に京響第九合唱団として結成。京響の自主演奏会を軸にオーケストラ合唱作品に取り組み、更に音楽的な活動を展開する合唱団として2012年4月から「京響コーラス」と名称を変更し、創立者の井上道義を創立カペルマイスター、京響常任指揮者広上淳一をスーパーヴァイザーとして迎えて新たにスタートした。現在、16歳以上の約150名の団員で構成されており、毎週月曜日の夜を中心に京響練習場・京都市内文化会館で練習を行っている。